近年、金の価格高騰が目立ちますが、金の製品以外にもプラチナや銀など金以外の材料を使って様々な物が作られています。
今回は、銀の相場と銀製品の高額買取のポイントについてご紹介します。
銀という材質について
銀は16世紀後半~17世紀にかけて世界の産出量の3割を日本が占めていました。
中世までのヨーロッパでは金よりも銀の方が価値が高く、金に銀メッキを施すこともありました。
1900年代頃まではプラチナという素材がまだなかったため、金とともに宝石を仕立てるための貴金属の一種として重宝されていました。
しかし、様々な大陸から銀が大量に持ち込まれるようになったことをきっかけに、銀の価値が下がり金に逆転されてしまいました。
純銀は大変柔らかい材質で、純銀のまま使うには耐久性が劣ります。
そのため、銀に銅や金など他の金属を混ぜ、強度を上げて製品にすることがほとんどです。
(銀に銅のみを混ぜた合金をスターリングシルバーといいます。)
また、銀は空気中の硫黄化合物と反応して黒く変色する性質があります。
例えば、指輪をしたまま温泉に入ると黒く変色することがありますよね?
これが硫黄化合物と銀が反応している証拠になります。
黒く変色してしまった場合は、磨き直しすることで元に戻ります。
銀で作られた銀製品の秘密
銀は様々な成分と結びつくことで化学反応を起こします。
銀は、ヒ素と結びつくことで色が変わります。
この色が変わる性質を利用してヒ素などの毒殺を防ぐために銀製品が使われていたといわれています。
銀が使われている製品はどんなものがある?

銀製品といわれても、どれが銀製品なのかわからない場合もありますよね。
主にどのようなものに銀が使用されているのかご紹介します。
1. ジュエリー・装飾品
指輪、ネックレス、ブレスレット、イヤリングなど、銀の美しい光沢や加工のしやすさが魅力です。
スターリングシルバー(純度92.5%)が多くのジュエリーに使用されます。
購入したお店によってはリングの内側やネックレスの留め具部分に材料の記載をしていることがあるので確認してみましょう。
2. 食器・カトラリー
銀は抗菌性があるため、食器としての実用性が高いとされています。
特に高級な銀製のティーセットやワイン用具などはコレクターにも人気です。
3. 写真フィルム
昔の写真フィルムの製造には銀(銀塩)が使われていました。
デジタルカメラの普及により銀の使用は減少しましたが、フィルム写真や一部の特殊な写真技術ではまだ使用されています。
4. 貨幣・投資用銀
銀貨やメダルとしての使用も古くから行われており、今日では投資用の銀地金(シルバーインゴット)として人気があります。
特に純銀を使用したものが、コレクションや投資の対象となっています。
他にも医療分野や工業用途、葬儀や儀式の道具に銀が使われていることがあります。
銀の相場は?
金や銀の相場は毎日変化しているので、その都度調べる必要がありますが直近の相場は以下の相場になります。
金の価格 13,790円/g
(2024年10月10日時点の価格になります。)
銀の価格 163.46円/g
(2024年10月10日時点の価格になります。)
金の相場と比べても銀の相場はかなり安くなっていることがわかりますね。
銀製品を高額で買い取ってもらうためのポイントとは?

銀製品を高く買い取ってもらうにはどういったポイントに気を付ければよいのでしょうか?
1. 純度の確認
銀の純度が高いほど価値が上がります。
純銀(99.9%)や、スターリングシルバー(92.5%)などが一般的です。
製品に刻印があれば、その純度を確認しましょう。
例えば、”925″と刻印されていればスターリングシルバーです。
2. 相場を把握する
買取価格は銀の相場に左右されます。
事前にインターネットで銀の相場をチェックして、買取業者が適正な価格を提示しているか確認しましょう。
3. 製品の状態
銀製品の状態も価格に影響を与えます。
傷や汚れがある場合、査定額が下がることがありますが、業者によっては多少の汚れや変色を気にしないところもあります。
自分で磨いてから持ち込むと良い場合もありますが、逆に傷がつく可能性もあるので注意が必要です。
5. 付属品の有無
箱や証明書などの付属品があると、買取価格が上がる可能性があります。
特にブランド品の場合、付属品の有無が価格に影響します。
6. 売却のタイミング
銀の価格は市場の影響を受け変動します。
相場が高いタイミングを見計らって売却することで、より高い価格で買取してもらえる可能性が高くなります。
7. ブランドやデザイン
ブランド品や特別なデザインが施された銀製品は、付加価値が付きやすく、高額買取が期待できます。
特に、有名デザイナーや職人が手掛けた作品は査定時に注目されます。
まとめ
貰ったけど使わない、使っていない銀製品はありませんか?
また、銀でできているかどうかわからないものなどもSHIENではお調べすることも可能です。
この機会にぜひ一度SHIENの査定に出してみませんか?