実は今、骨董品が高く売れるケースが増えています。
特に中国人観光客の間で日本の骨董品の人気が上がっており、多少の不備があっても高値が付くこともあるんです。
そこで今回は中国人の間で人気が上昇している骨董品についてご紹介していきます。
中国人観光客と爆買い

なぜ、いま中国人観光客が日本の骨董品を買い集めているのでしょうか?
骨董ブームの高まり
中国では近年、骨董・古美術コレクションの人気が急上昇しています。
特に富裕層を中心に「歴史あるもの」や「伝統文化」に価値を感じる動きが強まり、投資対象としても注目を集めています。
かつて、文化大革命などで多くの古美術品が失われたこともあり”本物”を所有したいという気持ちが強くなっているようです。
日本製骨董品に対する評価
日本の骨董品特に明治~昭和初期の品は、保存状態が非常に良いのが特徴です。
また、日本人の丁寧な保管習慣(霧箱にしまう、湿度管理など)も中国バイヤーやコレクターから高い評価を受けています。
特に、中国の様式を取り入れた日本の作品(青磁・漢詩・山水画など)は逆輸入的な形で人気があります。
海外流出品を探している
かつて中国から輸出された古美術品が、日本や欧米に多く残っています。
そのため、中国人バイヤーたちは「自国の失われた文化財を買い戻す」という目的も持っており、日本市場を定期的にチェックしています。
日本の骨董市やネットオークションにも、中国人バイヤーが多数参加しているのはそのためです。
円安の影響
2024年~2025年にかけて円安が進行したことで、中国元との為替差益もあり、「日本で買い物をするなら今!」という心理も働いています。
観光ついでに日本国内で骨董を仕入れて転売・保有するというビジネススタイルの業者も多く存在しています。
日本美術・茶道・禅文化へのリスペクト
中国の富裕層・知識層の間で、日本の茶道や禅、書道などへの関心が高まっています。
これにより、茶道具(鉄瓶・茶碗・香炉など)や掛け軸などが「自宅に置いても美しい」と評価され、趣味や教養の象徴として購入されるケースが増えています。
特に価格が高騰している骨董品ジャンル
鉄瓶(南部鉄器など)
中国人観光客の中で人気が爆発しています。
特に明治~昭和初期の「南部鉄瓶」「龍文堂」などは中国の茶文化ブームとリンクしており、重厚感と手作りならではの味わいが茶道具として高い評価を受けています。
そのため、錆びていても高値が付くことがあります。
古伊万里(江戸時代~明治時代)
中国や欧米のコレクター市場で大人気です。
特に「輸出伊万里」や「染付」「色絵」の大皿、小鉢などが高騰中で「古伊万里風」ではなく、本物の江戸期~明治初期のものに高値が付く場合があります。
裏面に古い感じで銘があるものや、模様が繊細なものは要チェックです。
中国古美術に影響を受けた日本製品
仏像や香炉、青銅器など、明治期の輸出用に作られた骨董品も中国人バイヤーに再評価されています。
実際に「日本製の仏教美術」が中国国内でオークション価格が上がっている事例もあります。
査定に出したい!気を付ける事

そんな骨董品ですが、査定に出す前に注意しておきたいことがいくつかあります。
修復は独自でやらないで
汚れが付いていたり、傷や錆があった場合きれいにした方が高値が付くと思っている方も多いと思いますが、実はあまり独自の方法ではやらないほうが良いです。
コーティングが剥げてしまったり逆に傷をつけてしまうこともあり、価値が下がってしまう可能性があるためです。
付属品は一緒に
箱や付属品がわかるのであれば一緒にして査定に出しましょう。
とりあえず写真を見せる
実物を持ってくるのが大変な場合、業者にもよりますが写真を提示するだけでもある程度の査定ができる場合があります。
まとめ
自分の家もしくは実家に眠っている骨董品はありませんか?
なんだかよくわからないものでも査定をしてみて価値がわかれば安心にも、家の整理にもつながるのでこの機会にぜひ、SHIENにお持ち込みくださいませ!


